シドニー2000
がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート
テコンドー、男子58kg級の樋口選手、無念の敗退
「目標は、シドニー・オリンピックでの金メダル」と言い切っていた樋口清輝選手が、1回戦でチャイニーズ・タイペイの黄志雄選手に敗退した。黄志雄選手は優勝候補の一角とされる強豪。「1回戦から決勝のつもりだった」という樋口選手は、まず右足蹴りでポイントを奪ったが、その後ポイントを連取され、焦りが出て突っ込み、逆にカウンター攻撃を食らった。
結局1-6と差をつけられての完敗に、「体が思うように動かず、連続攻撃ができなかった。僕の方がスピードは上だったが、パワーで押された。くやしい」とショックを隠せず。樋口選手のオリンピック初挑戦は敗戦に終わったが、次に向けてのステップとなるに違いない。
伊東選手、100mに続き200mでも準決勝進出
「200mは行き当たりばったりで行きます」と言っていた伊東浩司選手だが、100m同様準決勝進出。3〜5位は非常に僅差となったが、ゴール際で上体を前に突き出した伊東選手が4位にぎりぎりで食い込んだ。伊東選手は「最低ラインはやれたが、200mの走り方を忘れ、コーナーがうまく周れなかった」と反省も。
また20歳の若手、末續慎吾選手も準決勝進出を決め「後半粘ることができ、1次予選よりは内容がいい」と会心の笑みを見せた。短距離での同一種目で日本人ふたりが準決勝に臨むのは、史上初。一方男子5000mでは、10000mでも入賞し好調の高岡寿成選手が、決勝進出を果たした。