JOCが進めているトップアスリートの就職支援ナビゲーションシステム「アスナビ」を活用し、上田春佳選手(水泳・競泳)と竹下百合子選手(カヌー・スラローム)の採用内定を、キッコーマン株式会社が1月17日に発表しました。入社予定日は4月1日で、水泳・競泳の古賀淳也選手に続き、「アスナビ」による内定第2号となります。
キッコーマン株式会社では、「アスナビ」の趣旨である「企業がトップアスリートを雇用や活動の面で支援することで、アスリートの生活環境を安定させると同時に、企業の社会貢献や社内の連帯感創出につなげる」ことに共感し、昨年からアスリートの採用について検討してきました。
2人を採用した理由については、「上田選手は競泳・女子自由形の第一人者で、ロンドンオリンピックを含む国際競技大会での活躍が期待されています。竹下選手は、北京オリンピックで日本歴代最高位の4位入賞を果たし、ロンドンオリンピックではカヌー史上初のメダル獲得も期待されています。また両選手とも明るく真面目な性格で、当社に相応しいアスリートであり人材です」としています。
上田選手は「トップレベルでスポーツをしている学生は就活もままならない中で、本当に有難いです。スイミングスクールへの就職が一般的な状況で、キッコーマンのような企業に就職出来たので、社会人としても頑張りたいです。4月の日本選手権では優勝を、7月の世界水泳ではメダル獲得を目指し、来年のロンドンオリンピックでのメダル獲得が達成出来るように、キッコーマンの社員選手として頑張ります」とコメントを発表。
また竹下選手も「卒業直前にキッコーマンのような立派な会社に就職でき、引退後の仕事への不安を考えずに競技を続行出来るようになった事に加えて、カヌーのようなマイナー競技の選手を支援していただける事も含めて本当にうれしいです。後に続く選手のモデルになるように頑張ります。4月の日本代表選考大会で代表入りを果たし、6〜7月のワールドカップで決勝進出し、9月の世界選手権でロンドンオリンピックの出場権を獲得する事が今年度最大の目標です。社会人新人選手としても、競技と仕事の両立に積極的に取り組んでいきます」と喜びの声を発表しました。
「アスナビ」は、JOCゴールドプラン委員会/スポーツ将来構想プロジェクトの「指導者・選手の環境整備ワーキンググループ」を中心に進めてきた就職支援プロジェクト。JOCは今後も、企業と選手の架け橋となるよう「アスナビ」による支援を行っていきます。
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