日本オリンピック委員会(JOC)は5日、「平成26年度JOCエリートアカデミー入校式」を味の素ナショナルトレーニングセンターで開催しました。
JOCエリートアカデミーは、中学1年から高校3年までを対象とした、トップアスリート育成のための事業。味の素ナショナルトレーニングセンターを生活拠点に「競技力」の向上はもちろん、コミュニケーションスキルや語学力などの「知的能力」、共同生活をおくることでの「生活力」を身に付け、スポーツを通して社会の発展に貢献できる人材を育成することを目的としています。今年度からは水泳(飛込み)、ライフル射撃の2競技が加わり、全5競技の選手たちがオリンピックなどの国際大会で活躍するトップアスリートを目指します。
今年度入校した7期生は、卓球3人、フェンシング5人、飛込み3人、ライフル射撃4人の全15人。式典には14人(1人は海外遠征中のため欠席)が出席し、保護者、協力各団体の代表者、JOC関係者、エリートアカデミー在校生らに見守られ、新生活への一歩を踏み出しました。
主催者代表としてあいさつした橋本聖子JOC選手強化本部長は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックまであと6年です。私たち強化本部は今、選手の活躍がないと大会は成功とは言えないという言葉を胸に取り組んでいます。選手の皆さんは自信と誇りを持って、2020年、またその先に夢と希望を持ちながら練習に励んでください」と、新入生たちに力強くエールを送りました。
来賓からの祝辞に続いては、今年度のキャプテンを務める野口凌平くんが登壇。「困ったことがあれば相談してください。感謝の気持ちを忘れずに一緒に頑張っていきましょう」と在校生を代表して歓迎の言葉を伝えました。
お祝いの言葉を受けて、新入生14人はひとりひとり壇上で決意表明を行い、新生活への抱負を述べました。さらに式典後には、新入生を代表してライフル射撃の川原楓さんと井浦侑希乃さん、飛込みの金戸華さんの3人がメディアからの取材を受けました。30人ほどの報道陣に囲まれ「(式典や取材は)緊張しましたが、オリンピックを目指すとなるとこれくらいで緊張してはいけない。見られている自覚も持って頑張ります」と言い切り、はにかんだ笑顔を見せた高校2年生の川原さん。同級生の井浦さんも「緊張はしましたが、これから頑張るぞという自覚を感じました」と頼もしいコメント。さらに祖父母、両親がオリンピック代表選手だった高校1年生の金戸さんは「身が引き締まる思いです。プレッシャーをどんどん知って、気持ちを高くもっていきたいです」と、真っすぐな目で質問に答えていました。
【7期生一覧】
<卓球>
名前:宇田幸矢(うだ・ゆきや)
出身:東京都
一言:これからは今まで以上に努力していきたいです。将来はオリンピックで金メダルを取れるような選手になりたいです。
名前:加山裕(かやま・ゆう)
出身:兵庫県
一言:目標はオリンピックチャンピオンです。それにむけて精いっぱい頑張ります。
名前:柏竹琉(かしわ・たける)
出身:岡山県
一言:みなさまへの感謝の気持ちを強く持ち、これまで今まで以上に努力して強い選手になりたいです。将来はオリンピックで優勝できる選手になりたいです。
<フェンシング>
名前:永野雄大(ながの・ゆうだい)
出身:茨城県
一言:エリートアカデミーに入り、競技だけではなく人間としても成長したいと思っています。そのなかで僕はコミュニケーションが苦手なので、少しでも克服したいです。
名前:葉ローランド秀峰(よう・ろーらんど・しゅうほう)
出身:福岡県
一言:これからも練習に一生懸命励み、どんどん成績を上げていき、将来はオリンピックに出て活躍し、メダリストになるのが夢です。
名前:江村美咲(えむら・みさき)
出身:東京都
※海外遠征中のため欠席
名前:月野敬子(つきの・きょうこ)
出身:福岡県
一言:これからさまざまなことを吸収しながら、世界で活躍できるトップアスリートになります。それから常に感謝の心を持ち成長していきます。
名前:丸山さくら(まるやま・さくら)
出身:山形県
一言:私のひとつの目標でもあったこのJOCエリートアカデミーに入ることができました。これからはあいさつなどの礼儀、生活の仕方に気をつけて、少しずつでも自分が成長できるように頑張りたいです。
<飛込み>
名前:遠藤拓人(えんどう・たくと)
出身:宮城県
一言:毎日の練習を一生懸命努力し、将来はオリンピックで表彰台に上がれるような選手になりたいです。支えてくださった方々にいつも恩返しをしたいと思っています。一生懸命頑張ります。
名前:金戸華(かねと・はな)
出身:埼玉県
一言:国際大会で日ごろの練習の成果を発揮し、優勝することで、どの大会でも、多くの人を魅了できる、美しい演技をしたいと思っています。生活面では、このアカデミーに入ることでいろんなことを教えてもらう機会が多くなると思います。しっかりと見につけて、大会でいい結果を出すことに役立てていきたいと思います。
名前:近藤花菜(こんどう・はな)
出身:群馬県
一言:今後の目標は、「ジャパン」の名に恥じない選手になることです。この施設に入りたいと思った理由は、東京オリンピックの招致活動を見て、自分もチームジャパンの一員になりたいと思ったからです。エリートアカデミーの一員になった今、東京オリンピックを目指して頑張ります。
<ライフル射撃>
名前:清水彰人(しみず・あきひと)
出身:徳島県
一言:目標は世界で通用する行動ができる選手になることです。そのためには地道な努力、謙虚さ、感謝が必要だと考えています。そんな選手になれるように頑張ります。
名前:大塩勇斗(おおしお・はやと)
出身:福井県
一言:射撃や生活など、さまざまな面で一流になりたいと思いここにきました。しかし、一流の選手というのは、なかなかなれることではないと僕は思います。一流の選手にできるだけ近づくために、あいさつなどしています。小さなことですが、コツコツとやって早く一流の選手になれるように努力します。
名前:川原楓(かわはら・かえで)
出身:福岡県
一言:すべてのことにおいて、世界に通用するトップアスリートになるために、常に感謝の気持ちを忘れずに、アカデミー生のみなさんと刺激し合いながら、これから頑張っていきます。
名前:井浦侑希乃(いうら・ゆきの)
出身:福岡県
一言:これから他の競技の方々と切磋琢磨しながら、支えてくれる方々への感謝を忘れずに、大きく成長します。
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