日本オリンピック委員会(JOC)は2019年1月19日、福島県いわき市の南部アリーナで「オリンピックデー・フェスタ in いわき」を開催しました。
オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
2012年以来6年ぶりのいわき市での開催となった今回は、宮下純一さん、山田沙知子さん、芳野法一さん、大林素子さん、岡里明美さん、田頭弘毅さん、岡本依子さんの7人のオリンピアンが参加。いわき市にお住まいの85名と交流しました。
はじめにオリンピアンを代表して大林さんがあいさつ。「今年は2019年、来年の2020年は、オリンピックが来ますね。ここ福島にも野球・ソフトボールが来ます。今日は前の東京オリンピックに出た方や様々な大会に出た方がたくさんいらっしゃっています。いろいろ聞いていただいて今日のスポーツを楽しんでください」と呼びかけました。
開会式後、参加者はウォーミングアップのラジオ体操で体を動かしてから、7名のオリンピアンをキャプテンにオリンピックカラー5色のチームに分かれ、「手つなぎ鬼」「輪・和になろう」「大玉ころがし」「デカパン競争」の4種目のスポーツプログラムを実施。各チーム作戦会議をして協力し合いながら、優勝を目指して競い合いました。
体を動かした後は、全員で記念撮影と「花は咲く」を合唱。続く文化プログラムの「オリンピアンとのQ&A」では、参加者の素朴な質問にオリンピアンが一つ一つ真剣に答えていました。
閉会セレモニーでは、宮下さんがオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。「平成最後のデーフェスタのつながる火を、前の会場からつないできました。次の新しい年号で実施する会場につなげます」と語りました。
最後のオリンピアン全員からのあいさつでは、宮下さんが「フェスタのスローガンは『スポーツから生まれる、笑顔がある。』です。頑張っているスポーツ、これからスポーツを始める人もいると思います。これから東京オリンピックがやってきます。目標がスポーツになるように我々オリンピアンも盛り上げられるように頑張りますが、オリンピアンだけではできません。皆さんにも、おもてなしの気持ちを持ってもらって、海外の選手を一生懸命応援するぞ!という気持ちになるようにチームジャパンとして一緒に気持ちを盛り上げていきましょう」と呼びかけると、岡里さんが「スポーツを通じてこの時間が過ごせ、楽しかったです。スポーツで頑張っている姿・チャレンジする姿というのは、たくさんの人に笑顔や勇気をもたらします。今日は全員が笑顔になり、私もとても元気をもらいました。素敵な笑顔とパワーでたくさんのことにチャレンジしてください」と語りかけました。さらに岡本さんからは「競技を本格的に始めたのは、大学3年生になってからでしたが、あきらめずに勝てる。頑張ったら勝てると思いながら頑張ったら、シドニーオリンピックで銅メダルが取れました。あきらめずにチャレンジしてください。必ずいいことがあります。皆さん、がんばってください」とエールが送られました。
閉会後は、今日の健闘をたたえて、オリンピアン・参加者・ボランティア全員でハイタッチ。その後に行われたサイン会ではオリンピアンが参加者1人1人に声をかけながら交流を楽しみました。
フェスタ実施前には、オリンピアンたちは被災地を知る一環として、いわき市観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」を訪問。前回訪問時には計画段階だった建物が立ち並び、5年の歳月を感じさせると同時に、同施設での売上が震災前の8割まで回復したという状況などを伺いました。また常設展では、オリンピアンであり地元いわき市議会議員の田頭さんからいわきの町について説明いただきました。
■参加オリンピアン
・宮下純一(水泳/競泳)
2008年北京オリンピック 銅メダル
・山田沙知子(水泳/競泳)
2000年シドニーオリンピック 8位入賞
2004年アテネオリンピック 6位入賞
・芳野法一(ボート)
1964年東京オリンピック 出場
・大林素子(バレーボール)
1988年ソウルオリンピック 4位入賞
1992年バルセロナオリンピック 5位入賞
1996年アトランタオリンピック 出場
・岡里明美(バスケットボール)
1996年アトランタオリンピック 7位入賞
・田頭弘毅(ウエイトリフティング)
2000年シドニーオリンピック 出場
・岡本依子 (テコンドー)
2000年シドニーオリンピック 銅メダル
2008年北京オリンピック 出場
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