写真:フォート・キシモト
人類最大の祭典、オリンピック。それは、スポーツを通じて世界を平和にしたいという願いから生まれました。
19 世紀の終わり。ひとりの教育者、ピエール・ド・クーベルタンが平和を願ってはるか昔の祭典をよみがえらせたのです。その祭典とは、古代オリンピック。古代ギリシャで行われたこの競技の祭典は、4年に1度開催され、1000年以上もつづきました。戦争の絶えない時代でしたが、この祭典の期間は休戦をし、同じ人間として、みんなで競技の勝者を称えたのです。
1896年。オリンピックは、スポーツの祭典として近代に生まれ変わりました。第1回大会は、アテネで開かれ、参加したのはわずか14か国でした。
それから100年以上を越え、オリンピックは進化していきます。女性選手が参加するようになり、冬季大会が開催され、聖火リレーがはじまりました。競技種目が増え、アジアでの開催がなされ、参加する国と地域は世界中にひろがっていきました。
戦争や、差別や、国際社会の対立を乗り越え、人種も宗教もちがう人びとがひとつとなって、200以上の国と地域が参加する、人類最大の祭典となったのです。
世界を平和にしたい、という変わらない願いで、オリンピックは今日も、進化を続けています。
行動する・継承する
オリンピズムに則りスポーツを通じて平和でよりよい世界の構築を目指す活動を「オリンピック・ムーブメント」と言います。競技大会を超えたさまざまな取り組みの事例を紹介します。
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