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"スポーツと環境" グリーンアクションフォーラム

アスリートが実践するエコアクション

続くトークセッションには、北京オリンピックのメダリストである北島康介選手(競泳)、太田雄貴選手(フェンシング)、谷本歩実選手(柔道)が登場。山本浩NHK解説委員をホストに、競技のかたわら行っているエコアクションなどについて、楽しいトークを繰り広げました。

左から、司会の山本浩NHK解説委員、北島康介選手(競泳)、太田雄貴選手(フェンシング)、谷本歩実選手(柔道)

北島選手は節電と体調管理のため、夏でもクーラーはつけずに寝るとのこと。太田選手は車に乗らず電車を使うことで、排ガスによるCO2を出さないことを意識しているそう。谷本選手は柔道着を買えない国の人たちに、自分たちの道着を再利用いただくために送る活動をしていることなどを紹介しました。

また、「自分がもし環境大臣になったら取り組みたいテーマとは」という質問に、太田選手は、企業が環境問題に取り組みやすくなるよう「企業との協力をさらに推進していく」。谷本選手は、「柔道を通じた人間教育を環境教育に活かす」。北島選手は、オリンピックが来るとなれば、おのずと環境のことも考える必要が出てくるので、「東京オリンピックを盛り上げる!」と回答。普段の生活や競技を通じて得た実感のこもったそれぞれの提案に、会場は熱心に聞き入っていました。

太田雄貴選手(フェンシング)

太田雄貴選手(フェンシング)

谷本歩実選手(柔道)

谷本歩実選手(柔道)

北島康介選手(競泳)

北島康介選手(競泳)

トークの後、低炭素社会を目指す「スポーツと環境 アクション決議」をオリンピアンが読み上げると、会場は賛同の拍手に包まれました。

「スポーツと環境 アクション決議」
〜この星の子供たちのため、日本のアスリートは足元から行動します〜

この会議に集った日本のスポーツ関係者は

I
多くの仲間に日常生活における地球温暖化防止を呼びかけ、自ら率先して「チーム・マイナス6%」の6つのアクションを実践します。

II
スポーツ活動における「カーボンオフセット・スポーツイベント」の実施など地球温暖化防止対策に取り組み、東京オリンピック招致が標榜する「カーボンマイナス・オリンピック」の実現に向けて行動します。

III
世界の仲間と共に、スポーツを通して人も地球も健康である「低炭素社会」を目指します。

平成20年10月12日
スポーツと環境 グリーンアクションフォーラム 参加者一同

最後に、オリンピアンが一般参加者代表の4人の子どもたちに、地球温暖化防止のメッセージが入ったマイバッグを贈呈。地球環境の現状を知り、トップアスリートたちのしっかりとした環境意識に触れることで、会場に集まったスポーツ関係者や参加者の皆さんが、環境を守るため自ら積極的に行動する気持ちを新たにした一日となりました。

写真提供:アフロスポーツ(JOCオフィシャルフォトチーム)