バンコクアジア大会
第13回アジア競技大会(1998/バンコク)
カバディ
インド生まれのカバティ 狩猟から発展したスポーツ
南アジア諸国でおよそ3500年の歴史を持つカバティは、1990年北京アジア大会で、正式競技として採用され、アジア大会を彩るのに最もふさわしい競技として注目されている。
カバティは、数人で武器を持たずに、さまざまなテクニックで獣を捕まえるという狩猟法から発展した、遊戯性の強いスポーツ。コート内で行う集団鬼ごっこ+格闘技のような競技だ。
得点方法は二つあって、まず「レイダー」と呼ばれる一人の攻撃者が相手コートに攻め入り、「アンティ」という7人の守備者の一人に手足を使ってタッチして、自陣に戻ってこられれば1点獲得。また、アンティが、レイダーをコートの奥に誘導し、捕まえれば得点になる。
ちなみに、レイダーは攻撃中「カバディ、カバティ」と言い続けなければならない。途中で息を吸ったら守備側の得点になってしまうため、アンティはレイダーを自陣に戻らせないよう、全身を押さえ込んだり、妨害を試みる。このルールが格闘技を思わせるダイナミックなプレーを生ませる要因だ。
カバティは、このように頭脳プレーも要求されるため、相手の動きも読む知覚力、反射神経、俊敏さなど多くの能力が必要とされる奥の深い競技なのだ。