バンコクアジア大会
第13回アジア競技大会(1998/バンコク)
セパタクロー
セパタクローをもっとメジャーに!
前回の広島アジア大会から、正式競技として採用されたセパタクロー。日本国内での知名度はまだまだ低く、セパタクロー関係者の、多くの人に競技を知ってもらいたいという願いは強い。
サッカー+バレーボール=セパタクロー
セパタクローはマレーシア語の「セパ」(“蹴る”という意)とタイ語の「タクロー」(“ボール”という意)を語源に持つ東南アジアで古くから行われてきたスポーツ。
今から1200年以上も前、マレー半島を中心に、プレーヤーが輪になって頭と足を使って、できるだけ長くボールを空中に保つ「セパラガ」、また空中につるした篭の中にボールを蹴り入れ、蹴り方の難易度で得点を競い合うタイの「ジャイクロイタクロー」という競技がセパタクローのルーツだと言われている。
セパタクローは、国技となっているマレーシアやタイはもちろん、シンガポール、インドネシア、フィリピンなどでも人気があり、学校の授業にも取り入れられているそうだ。
セパタクローは“キック”と“ヘディング”によるバレーボールということになろうか。コートはバドミントンと同じ広さ(サイドラインが13.4m、ベースラインが6.1m)で、ネットもバドミントンと同じ高さになっている。プラスチック製のボールを手と足のみで、3回以内に相手コートに返球する。1チーム三人。1セットは、通常15点。2セット先取の3セットで行われる。
この競技の見どころは、オーバーヘッドキックなど、派手な空中プレー。高度な技を持つ選手のプレーは芸術性を感じさせるほどだ。