写真:長瀬友哉/フォート・キシモト

母国で躍進するか!?
日本生まれの歴史ある生涯スポーツ!

ソフトテニス

およそ140年ほど(2025年時点)の歴史を誇るソフトテニスは、日本で生まれ育った大衆スポーツです。明治初期に宣教師によって日本にテニスが伝えられた際、当時高価で入手困難であったテニスボールの代用として、東京高等師範学校(現:筑波大学)のテニス部がゴムボールを用いたことがその始まりとされています。

硬式テニスとの最大の違いは、やはり使用する道具です。硬式テニスのボールがゴムとフェルトでできていて硬く重い一方、ソフトテニスボールはゴムのみで非常に軽いのが特徴です。この軽量なゴムボールは、高い回転がかかりやすいため、球筋が変幻自在に変化し、相手を翻弄する高度なボールコントロールが求められます。また、ゴムボール特有の大迫力の打球音も、観戦の大きな魅力の一つです。

アジア大会においては、1990年の北京大会でデモンストレーション種目として実施された後、1994年の広島大会以降は正式競技として毎大会採用されています。ソフトテニスの母国である日本チームはこれまでも多くのメダルを獲得してきましたが、前回の杭州大会では5種目中4種目で金メダルを獲得するという目覚ましい快挙を達成しました。自国開催となる愛知・名古屋アジア大会でも、杭州大会に続くさらなる躍進が見られるか、大きな期待がかかります。

アジアならでは?オリンピックにない?

愛知・名古屋アジア大会の気になる競技