『未来のオリンピアン』
120%の力を出し切り、世界で通用する選手になる!
大塩 勇斗/清水 彰人(ライフル射撃)
福井県出身/JOCエリートアカデミー7期生
(右)清水 彰人(しみず・あきひと)
徳島県出身/JOCエリートアカデミー7期生
(取材日:2014年8月5日 text:岩本 勝暁)
体験会で射撃に出会い魅力を知る
清水 小学6年の時に自分が通っていた小学校に射撃の先生がいらっしゃって、体験会のパンフレットをいただいたのがきっかけです。自分も他の人とは違うことがしたいと思っていたので体験してみたのですが、すごく楽しかったんです。
大塩 警察の仕事をしている父の上司の方に誘われて体験会に参加しました。始めたのは小学4年のときです。
清水 最初は銃の説明や取り扱い方法を聞き、銃がとても危険で高価なものだということを教わりました。打ち始めて慣れてくると10点にも当たるようになり、だんだん楽しくなってきました。
大塩 僕も体験会で銃について詳しく説明されて、実際に打ってみました。はじめは感覚がつかめなかったんですけど、コーチから「10点を取るためには落ち着くこと」などと、精神面や技術面のアドバイスをいただいて、少しずつ10点が当たるようになりました。
清水 けっこう重たかったです。なかなか狙い通りに銃を止められず、打つのが難しかったですね。
大塩 弾が出ない競技用の銃を使ったのですが、はじめは怖くてなかなか持てませんでした。でも、いざ持ってみると、体の一部のように感じました。
射撃は自分の心が点数に表れる競技
清水 小学4年から野球を、中学に入ってからは剣道も始めました。野球では、バントやスクイズ、エンドランなど自分の役割をしっかりこなすことが得意だったのですが、確実に10点を取るために毎回集中して全力を尽くすところが射撃にも通じると感じています。剣道も、常に同じ姿勢で構えるという点は共通していると思います。
大塩 僕は小学1年から6年までサッカーをしていて、小学4年からは射撃と両立していました。射撃は集中力が求められる競技なので、サッカーでも1分1秒も集中を切らさずに30分の試合に臨めるようになりました。
清水 射撃は練習した分だけ結果が出る競技だと思います。
大塩 自分の心がそのまま点数に表れる競技です。気持ちが安定していると10点が続きますが、どこかで集中が切れると低い点数が続いてしまう。そういう悪いところをいかになくしていくかは今後の大事な課題です。