トリノ2006
カーリング CURLING
見どころ
カーリングはストーンと呼ばれる円形の石を、氷上約40メートル先の的(ハウス)に向かって、相手チームと交互に投げ合い得点を競う競技です。基本的なルールは、ポジション毎にリード、セカンド、サード、スキップの4人(リザーブを入れ5人)でチームが構成され、1人が2投、1チーム計8個のストーンを相手チームと1投ずつ交互に投げ合い、16個のストーンが全て投球され1エンド(回)が終了し得点を数え、それを1試合で10エンド行い勝敗を決めます。
得点の数え方は、エンド終了時のハウスの状況によって決められ、ハウスの中心に一番近い位置にあるストーンを決め、そのチームにエンドの得点の権利が与えられ、そして相手チームのハウスの中心に一番近いストーンより何個内側にあるかで得点が決められます。
投球時にはスキップがアイスコンディションを読み、作戦を考え指示を出し、投球者以外の2人がスウィーパーとなり、投げられたストーンに対してスウィープを行います。この時にスキップはスウィーパーに的確な指示を出し、より精度の高いショットを狙います。スウィープによって得られる効果は、ストーンをより遠くへ進ませることと、カールを抑えることです。また、ストーンの前をクリーンな状態に保つことも重要です。投球者には、微妙なウエイト(スピード)コントロールとラインコントロールが要求されます。
競技のみどころとしては、相手チームとの戦略面での駆け引き、ピンポイントに狙う高度なショットなどが挙げられるが、得点圏(ハウス内)にあるストーンの動きに注目してもらうと、よりわかりやすく観戦できます。
日本代表選手
今回、トリノ冬季オリンピックに出場する日本女子チームは、スキップ小野寺 歩選手、サード林 弓枝選手、セカンド本橋麻里選手、そしてリードの目黒萌絵選手、寺田桜子選手という5人で構成されており、青森県カーリング協会に所属しています。小野寺・林の両選手は前回のソルトレークシティー冬季オリンピック代表。日本チームのオリンピックでの成績は、長野冬季オリンピックで男女共に5位、ソルトレークシティー冬季オリンピックでは女子が8位です。
今大会での目標は、予選ラウンドを突破し、メダルゲームに出場することにありますが、その能力は十分にあると思われます。前回大会のコーチでもある、日系カナダ人フジ・ロイ・ミキコーチの元、カーリング先進国であるカナダで長期間の合宿を行い、その中で多くの大会に参戦するなどして強化を図ってきました。
日本は各国強豪チームが多数参加しているWCT(ワールド・カーリング・ツアー)ランキングで今季最高時11位にランクされるなど、確実にレベルアップしています。チームの特徴としては、前回のオリンピック経験者で多くの国際大会経験のある小野寺・林がチームを引っ張り、カーラーとして伸び盛りの若手3人がチームの活力の源となっています。
日本代表選手は、小野寺歩選手、林弓枝選手、本橋麻里選手、目黒萌絵選手、寺田桜子選手の5名