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中村友梨香選手(陸上競技 女子マラソン)

中村友梨香選手
写真提供:フォート・キシモト

北京オリンピック女子マラソンの出場枠「3」を争う熾烈な戦いを制した中村友梨香選手(21歳)。

中村選手は西宮高校を卒業後、天満屋に入社。シドニーオリンピック7位入賞の山口衛里選手、アテネオリンピック7位入賞の坂本直子選手と、3大会連続でオリンピック入賞選手を育てた名将・武冨豊監督の指導を受けています。

入社1年目の2006年3月に行われた第34回全日本実業団ハーフマラソン大会では野口みずき選手に1分14秒差の2位。同10月に開催された第1回世界ロードランニングでは1時間5分36秒で7位入賞。日本人トップの福士加代子選手に4秒差まで迫る走りを見せました。

2007年12月の第26回全日本実業団対抗女子駅伝ではエース区間の3区を走り、渋井陽子選手を抑えて日本人トップの区間2位。日本人歴代1位の31分31秒を記録しました。

国内トップクラスの選手と肩を並べるまでに成長した中村選手は、2008年3月9日に行われた北京オリンピック代表選考レースのひとつ、第29回2008年名古屋国際女子マラソンで初マラソンに挑戦し、2時間25分51秒のタイムで初優勝を飾りました。この結果により、日本陸上競技連盟が土佐礼子選手、野口選手とともに北京オリンピック代表に選出。「自分の持ち味であるスピードを磨くため、トラックのレースに出て、しっかり体調を合わせてがんばりたいです」と、北京オリンピックに向けての抱負を語っています。

北京オリンピック女子マラソンのスタートは8月17日(日本時間午前8時30分)。猛暑の中でのレースが予想されますが、「高校3年生の時に出場した夏のインターハイでは良い成績(女子3000mで6位入賞)を残せているので、暑い中でのレースは弱くないです」とも話してくれました。北京の街にスタートピストルが鳴り響いた瞬間、中村選手がどんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみです。

(編集部)